過ぎたるは猶及ばざるが如し
高校生の頃には、
学校で目立たないようにマスカラとリップクリームだけで
我慢していた人も高校を卒業すればもうメイク解禁です。
ファッション雑誌には流行のメイクやヘアスタイルが載っています。
真似て見る人も多いのではないでしょうか。
メイク初心者に多いのは、加減がわからないために起きるミスです。
やりすぎたり、逆に地味すぎたりするミスです。
メイクの中でも目立つのはアイメイクです。
アイメイクで多いのが、やりすぎてしまうミスです。
やりすぎは、何にもしない状態よりも残念なことが多いのです。
「持っているコスメは全部使ったのかな?」
と思われてしまうのが多色メイクです。
ファッション雑誌にはアイシャドウを多色遣いするメイクが
紹介されていることがあります。
市販品のアイシャドウでも多色パッケージの商品を見かけますが、
アイシャドウの多色使いはけっこう難度の高いメイクです。
そこへチークあり、リップクリームありで結果的には
「頑張ったことはわかるんだけど」的なメイクになってしまいます。
メイクはファンデーション、アイシャドウ、
チーク、リップクリームすべての色のバランスがとても大切です。
最初は、コスメショップでカラーバランスを整えて組み合わせてもらいましょう。
やりすぎると、取り返しがつかないのが眉毛カットです。
少しづつ少しづつ慎重にカットしたはずなのに気が付けば、
半分以上なくなっていて「平安時代?」みたいになってしまうことがあります。
こうなると、完全に眉を描かないといけないので、
これまた高等技術が必要になってきます。
時々は左右の形が違ったり、
くっきり描きすぎて妙にはっきりした眉になったり。
毎日のことだし、出勤前だし、本当に大変です。
アイラインは目元をくっきりはっきりさせるのに最も効果的なメイクですが、
これも限度があります。
目が大きな人が目の上にも下にもアイラインを引くと確かに目の大きさは強調されるんですが、
「これから舞台?」的な印象になってしまいます。
目の小さな人ならなおさらアイラインで目を強調したくなりますが、
目の下全体にくっきり引いてしまうと目の小ささを強調してしまいます。
しかも、厚化粧感満載でとっても損をしてしまいます。
アイシャドウも同じで、やりすぎると目の周りが真っ青だったり、
やけに奥目に見えたりして若々しさどころか、やつれて見えてしまいます。
密度が濃すぎたり、長すぎたりすると不自然になってしまうのです。
アイメイクはやればキリがないのですが、濃すぎると好感度は落ちてしまいます。
何もしないのも残念!
最近女優やモデルがネット上ですっぴんを披露することが多いのですが、
みなさんすっぴんとはいえ、かなりの美形です。
普通すっぴんで写真にとられればあんなにきれいに写れません。
すっぴんでもきれいなのは、日ごろの手入れのたまものなのです。
常にお肌の調子をととのえ、眉をキチンとカットし、
口角を上げるエクササイズをし、唇の潤いを守っているからこその美しさです。
彼女らには専門のスタッフがついているのです。
一般の女性がオフィスや学校に出かけるときには、
何にもしないのもこれはこれでマナー違反です。
特に眉毛ぼさぼさ、
口の周りの産毛が目立つなんてあってはならないことなのです。